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一部、集計範囲が異なる情報を掲載していますが、当該ページおよび において別記しています。
この環境報告書について
キリングループは、日本、オセアニア、ブラジルを主要事業地域とする「綜合飲料事業」と、「医薬・ バイオケミカル事業」、および「その他の事業」を行っています。売上高の約80%は、日本および海 外の綜合飲料事業によるものです。当社グループは、持続的成長を実現していくための経営戦略の 中核にCSV(社会との共有価値の創造)を位置づけ、その中で重点的に取り組む社会的課題の1つ として環境への取り組みを設定しています。この報告書は、このようなキリングループの事業の特 性と環境の取り組みの位置付けを考慮して、編集しています。
当社は、2017年2月13日にブラジルキリン社の全株式譲渡を決定し、6月1日にこれを完了しまし た。本報告書では、2016年末までの活動について可能な限り記載していますが、環境情報の取得 が事実上困難なため、次年度以降は記載しない見通しです。
環境データの算定方法については
GRIスタンダード2016 ※参照した開示事項およびGRI内容索引は 環境省 環境報告ガイドライン(2012年版)
気候変動情報標準審議会(CDSB) 気候変動報告フレームワーク草案(2014年10月版)
本環境報告書に掲載された見通し、目標、計画など将来に関する記述については、資料作成時点の当社の判断に基づくもの ですが、様々な要因の変化により記述とは異なる結果となる不確実性を含んでいます。またリスクと機会については、必ずし も投資家の判断に重要な影響を及ぼすリスク要因に該当しない事項も、積極的な情報開示の観点から記載しています。な お、当社グループは、事業に関連した様々なリスクを把握・認識した上で、リスク管理体制を強化し、その予防・軽減に努める とともに、リスクが顕在化した場合の対応には最善の努力をいたします。
キリン、キリンアンドコミュニケーションズ、キリンエンジニアリング キリンシティ、キリンテクノシステム
キリンビール、キリンビールマーケティング、キリンディスティラリー キリングループロジスティクス、スプリングバレーブルワリー、永昌源 メルシャン、日本リカー、第一アルコール、ワインキュレーション
キリンビバレッジ、信州ビバレッジ、キリンチルドビバレッジ、キリンビバレッジバリューベンダー 北海道キリンビバレッジ、キリンメンテナンス・サービス、キリン・トロピカーナ
キリンビバレッジサービス各社(北海道、仙台、東京、中部、関西) 函館ダイイチベンディング、キリンビバックス
麒麟啤酒(珠海)有限公司、ライオン、ブラジルキリン、東麒麟、ミャンマー・ブルワリー インターフード、ベトナムキリンビバレッジ、フォアローゼズディスティラリー
協和発酵キリン、協和メデックス、協和発酵バイオ、協和ファーマケミカル 協和発酵麒麟(中国)製薬有限公司、BioKyowa Inc. 、上海協和アミノ酸有限公司 Thai Kyowa Biotechnologies Co.,Ltd.
キリンホールディングス、キリンビジネスエキスパート、キリンビジネスシステム 小岩井乳業、横浜アリーナ、キリンエコー
本報告書を含むキリングループの企業活動情報は、株主や投資家の関心から、お客様をはじめとす る地域社会の幅広いステークホルダーの皆さまの関心に合った、多様な情報を開示しています。
2016年度(2016年1月~12月)
ただし、ライオン、ミャンマー・ブルワリーの環境データは2015年10月~2016年9月としています。また、必要に応じて過去 3年~5年の推移データを掲載しています。
キリンホールディングス IR・投資家情報 http://www.kirinholdings.co.jp/irinfo/ キリングループの経営計画や財務情報など、株主様・投資家向けの情報をご覧いただけます。
キリンホールディングス CSVサイト http://www.kirinholdings.co.jp/csv/ 「社会課題への取り組みによる社会的価値の創造」と「企業の成長」を両立させる、 キリングループのCSV(社会との共有価値)の取り組みをご紹介しています。
キリンホールディングス統合報告書(KIRIN REPORT 2016 ) http://www.kirinholdings.co.jp/irinfo/library/integrated/ 業績等の財務情報、事業概況、戦略等に加え、持続的成長の基盤となる「見えない資産」を明確にし、
長期的に企業価値向上を実現する道筋を示すことを目指しています。
キリングループ環境報告書 http://www.kirinholdings.co.jp/csv/env/report/
キリングループの環境への取り組みについて2016年の環境取り組み実績を詳しくまとめた報告書を、 PDFでご覧いただけます。
協和発酵キリン アニュアルレポート http://ir.kyowa-kirin.com/ja/library/annualreport.html 従来のアニュアルレポートとCSRレポートを統合した統合報告書を「アニュアルレポート」として発行しています。
ライオン サステナビリティレポート http://lionco.com/sustainability/sustainability-reports オセアニアで酒類・乳製品および果汁飲料の製造・販売を行うライオンのサステナビリティの取り組みを 報告しています。
キリン 環境への取り組み http://www.kirin.co.jp/csv/eco/ 私たちの環境活動について、楽しく分かりやすくお伝えしています。 編集方針
ブラジルキリン社について(後発事象)
報告対象組織の範囲(2016年度)
環境データ算定方法
参照したガイドライン 日本綜合飲料事業
海外綜合飲料事業
医薬・バイオケミカル事業
その他事業 企業情報開示の体系
報告対象期間
事業 会社
▶P.70-72
▶P.70-72
Japan
日本
Asia
アジア
Oceania
オセアニア
Americas
米州
日本綜合飲料事業
●ミャンマー・ブルワリー
売上高
11,532
億円GHG排出量
329
千tCO2e水使用量
17,149
千m3●インターフード
●ベトナムキリンビバレッジ
●その他
●東麒麟
●フォアローゼズ
●その他
●キリンビール ●キリンビバレッジ
●メルシャン ●その他
医薬・バイオケミカル事業
売上高
3,357
億円GHG排出量
367
千tCO2e水使用量
52,772
千m3 ●協和発酵キリン売上高
224
億円GHG排出量
19
千tCO2e水使用量
991
千m3●ライオン
売上高
3,726
億円GHG排出量
251
千tCO2e水使用量
5,514
千m3●ブラジルキリン
売上高
1,179
億円GHG排出量
112
千tCO2e水使用量
8,418
千m3その他の事業会社 その他の事業会社
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キリングループ概要
商 号設 立
本 社
代 表 者 資 本 金 従 業 員 数 事 業 概 要 キリンホールディングス株式会社
1907年2月23日 麒麟麦酒株式会社設立
※2007年7月1日 純粋持株会社化に伴い商号変更
〒164-0001 東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス TEL 03-6837-7000(代表)
磯崎 功典(いそざき よしのり) 102,045,793,357 円
39,733人(連結)(2016年12月31日現在)
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トレーニング農園累計:90農園以上 認証取得農園累計:40農園以上 遠野市ホップ畑 昆虫類104種、鳥類19種
上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード
昆虫類168種、野生植物258種、植栽種30種
スリランカのレインフォレスト・アライアンス認証取得支援
水源の森活動 実施場所:11カ所 参加者:1,467人 (2016年)
ボトルtoボトル比率
午後の紅茶 おいしい無糖 500mlペットボトル:100% 紙容器FSC認証紙比率
ビール6缶パック250ml、350ml、500ml :100%
紙パック:60% ※2017年6月末現在
水力発電由来電力 取手工場、湘南工場 グリーン電力証書、 グリーン熱証書 利用開始
再資源化率
100%(キリンビール、キリンビバレッジ、キリンディスティラリー全工場) 化学物質
VOC排出量 46%削減(医薬・バイオケミカル事業、2003年比)
長期環境ビジョン CSVコミットメント 実 績
生物資源
2050年までに、 生物資源を 持続可能な形で 使用している。
2050年までに、 それぞれの地域で 享受できる水源を 永続的に確保している。
●スリランカの農園の持続性向上
●日本の農地における生物多様性の確保
●達成 ●実行中 ●未達
●水使用量の削減
(2030年で2015年比30%削減) (医薬・バイオケミカル事業)
2050年までに、 容器包装を 持続可能な状態で 使用している。
2050年までに、
事業のバリューチェーンでの
CO2排出量を地球の
吸収可能な範囲に抑える。
●ボトルtoボトルの維持・拡大
●植物性樹脂の使用検討・推進
● FSC®認証紙使用紙容器(1次/2次容器)の使用維持・拡大
●2030年までに容器包装資材のリサイクル材料比率を 50%以上に向上(ライオン)
●SBTによるGHG削減中期目標の 達成に向けた取り組みの実施
●再生可能エネルギー比率の向上 (2017年に定量目標を設定)
●再資源化率100%の維持 ●化学物質排出量削減
水資源
容器包装
地球温暖化
廃棄物・ 汚染防止
売上高
2
兆751
億円※2016年 オセアニア
17.9% ブラジル
5.9% その他
9.3%
従業員 約39,733人 ※2016年 その他の事業
1.2%
日本綜合飲料事業 55.6%
日本 67.2%
海外綜合飲料事業 27.0%
医薬・ バイオケミカル事業
16.2% 売上高 営業利益・経常利益・営業利益率
2012 2013 2014 2015 2016
0 25,000
20,000
15,000
10,000
5000
日本綜合飲料事業 海外綜合飲料事業 医薬・バイオケミカル事業 その他
(億円)
(年) 2012 2013 2014 2015 2016(年)0
1,530
20
15
10
5
0 2,000
1,500
1,000
500 7.0 6.3
5.2 5.7 6.8
1,145 1,2471,281 1,418 1,406
21,861 22,545 21,957 21,969 20,751
1,384 1,428 1,321
営業利益 経常利益 営業利益率
(億円) (%)
942
地域別売上高 構成比
(年)
(年) (千m3)
60,000 40,000 20,000 0
2015
2015
1990 2016 2050 2016
8.000 6.000 4,000 2,000 0
目標 ‒50%
‒17%
医薬・バイオケミカル事業水使用量の推移
バリューチェーンGHG排出量の推移 (千tCO2e)
(年)
(年) (千m3)
60,000 40,000 20,000 0
2015
2015
1990 2016 2050 2016
8.000 6.000 4,000 2,000 0
目標 ‒50%
‒17%
医薬・バイオケミカル事業水使用量の推移
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キリンが事業で大切にしてきたことは、酒類、飲料、食品、先進 医薬といった事業を通じて、人々の健康で心豊かな生活に貢献 することです。この理念を実現するために、キリングループが社 会にとっての価値をお客様にとっての価値として実現し事業の 持続的な成長につなげるCSV(共有価値の創造)を経営戦略の 中心に位置付けてから4年が経ちます。共有価値の創造という考 え方は決して新しいものではなく、例えば、日本におけるCSVの 原型として近江商人の「三方良し」やキリンの前身であるジャパ ン・ブルワリーの共同出資者である渋沢栄一の「道徳経済合一 説」が引用されるのを聞いたことのある方も多いでしょう。 近年、サステナビリティに向けた動きはグローバルに発展し、企 業が主体的に目標設定していく必要性が高まってきています。 2015年には2つの大きな出来事がありました。1つは国連の「持 続可能な開発目標(SDGs)」です。これは、世界が協調して取り
キリングループは、
「健康」「地域社会」「環境」という
3つの社会的課題に取り組み、
お客様と共に幸せな未来をめざしていきます。
キリン株式会社取締役常務執行役員
兼 キリンホールディングス株式会社常務執行役員 (CSV戦略担当)
溝 内 良輔
TOP MESSAGE
組むべき社会課題を整理したもので、企業にとっては、社会課題 の解決に責任を果たすことで社会との共通の価値を生み出す際 のターゲットとなるものです。もう一つは国連気候変動枠組条 約第21回締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定」です。 「パリ協定」は産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える ための2020年以降の温暖化対策の世界的枠組みであり、より具 体的な課題を目標化したものといえます。
こういった動きを受けて、キリングループにおいても今までの取 り組みをさらに加速させて事業の持続的な成長につなげるため に議論を重ね、2017年2月にキリンのCSVの考え方と進むべき 方向を「ストーリー」と「コミットメント」という形で明確にしま した。この中で、事業に関連が深く強みを活かせる「健康」「地 域社会」「環境」の3つを重点的に取り組む社会課題として設 定し、各課題において私たちの事業がどう貢献したいのかを、そ
の達成に向けたアプローチと成果指標も含めて宣言しています。 「環境」については、既に発表している2050年をめざした「キリ ングループ長期環境ビジョン」からバックキャスティングの考え 方で、その到達目標への道筋を明らかにするための中期的な目 標として「生物資源」「水資源」「容器包装」「地球温暖化」の4 つの環境の重点テーマそれぞれで、2020年から2030年を目標 年とする成果指標を定めました。
「生物資源」では、「午後の紅茶」の代替のきかない主要な原料 生産地、スリランカの紅茶農園が持続可能な農園認証を取得す るための支援や、日本の農地における生物多様性の確保にも貢 献していきます。「水資源」では各地域での水問題の課題に応じ た形で、水使用量の削減や水源地の保全活動を継続していきま す。「容器包装」では、3Rとともに容器包装材料の持続可能性を 高める取り組みにもチャレンジしていくこととし、その具体的な 取り組みのひとつとして日本綜合飲料事業で使用する紙製容器 包装のすべてを2020年末までにFSC®認証紙に替えていく目標 共有価値の創造と社会的な変化
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を設定し、2017年2月27日に対外発表を行いました。また「地 球温暖化」では、2030年に2015年比でGHG排出量を30%削 減するという高い目標を設定し、日本の食品・飲料業界で初めて 国際的イニシアチブである「Science Based Targets(SBT)イ ニシアチブ」から産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑える ための科学的根拠に基づいたGHG削減目標として承認されまし た。さらにキリングループの2工場が、CO2を排出しない水力発 電による電力を採用することとし、それぞれ2017年3月24日、3 月28日に対外発表を行っています。
子どもたちの世代に美しい地球を残したいと思うのは多くの 人々の願いであると共に、自然のめぐみで事業が成り立っている キリンの想いでもあります。この共通の想いを実現するために は、生産地やサプライヤー、行政、NGO、お客様、さらには企業 の垣根を超えた多くの関係者と役割を分担して取り組むことが より重要になってきます。
既に、スリランカの紅茶農園や遠野市ホップ畑の生産者、オース トラリアの酪農家などと組んで持続可能な原料生産について協 力を開始しています。さらに国際的な企業コンソーシアムが提唱 する高い目標にもコミットメントして、国際的NGOの皆さんに も協力をいただいて取り組みを進めています。物流における共同 配送や持続可能な認証制度の認知度向上のためには、競合他社 とも協力をおこない、社会全体の持続性に貢献するように努め ています。未来を担う若者たちに、飲みものを通じて世界とのつ ながりを理解していただくためのワークショップも大切な取り組 みだと考えています。
私たちは今後も、豊かな地域社会の中で自然のめぐみを享受し 健康に過ごせる幸せな未来をめざして、お客様をはじめとした多 くのステークホルダーの皆様と協力しながら取り組みを進めて まいります。
キリングループは、「健康」「地域社会」「環境」という3つの社会的課題に取り組み、
お客様と共に幸せな未来をめざしていきます。
キリングループの創業は1907年。ビールという新しい飲みもの で事業をスタートし、新しい生活文化を創造してきました。当時ま だ身近でなかったビールを1本1本びんに詰めて家庭まで届けること で、お客様の幸せを広げてきたのです。その後、事業領域を酒類、 飲料、食品、そしてビールの発酵・培養技術を進化させた先進医薬 へと広げ、活動の場も日本から世界に展開してきました。大切にし てきたのは、食と健康の領域で、技術に立脚した品質本位のものづ くりを通じて、人々の健康で心豊かな生活に貢献すること。そして、 誰よりも情熱をもって真摯に、お客様に寄りそい一緒になって幸せ な未来をめざしていくこと。これがキリンの理念です。
一方、この100年以上の歴史 の中でも今、私たちを取り巻く 環境は大きく変わってきまし た。生活習慣病などの健康問 題、医療費の高騰、高齢化、人 と人とのつながりの希薄化、 経済格差が進み、地球温暖化 や自然破壊が深刻さを増して います。私たちは、こうした社
会問題の解決に主体的に取り組むことでお客様の幸せに貢献したい と考えています。グループの強みを活かして社会課題に取り組むこと が、発想の転換や創意工夫を促し、イノベーションを生み出します。 そうすることで、キリンの組織能力が向上し、お客様にとっての価値 を持続的に提供できるのです。これがCSV(社会と共有できる価値 の創造)という私たちが最も大切にしている経営の方針です。 私たちは、お酒を扱う企業としてまずアルコール関連問題の解決 に取り組んでいます。お酒はお客様の心豊かな生活に貢献する一方 で、一部では飲酒が健康を損なっていることも事実だからです。そ の上で私たちは、とくに事業と関係が深い「健康」「地域社会」「環 境」の3つの社会課題に全力で取り組みます。未来につづく美しい 環境を有する地球を土台として、豊かで活気あふれる地域社会の中 で、一人ひとりが心も身体も健やかであることが、幸せな毎日につな がると考えているからです。
人々の健康への貢献はキリングループの理念そのものです。安 全・安心はもちろん、美味しさを楽しみながらセルフケアできる飲 料・食品の開発や、グループに医薬事業を擁する強みを活かした新 たな商品やサービスの創出を通じて、お客様の心と体の健康に貢献 します。医薬事業では、最先端のバイオテクノロジーによって、クオ リティ・オブ・ライフの向上に貢献する新薬の開発を推進します。 お酒をはじめとした飲みものは人と人とのコミュニケーションを 円滑にし、絆を深めます。その前提になるのは生活の基盤となる、 豊かで活気あふれる地域社会の存在です。私たちは地域の人たち が誇りに思い、一体感を高める商品やサービスの提供をめざしま す。また、地域を元気にする 事業やプロジェクトに参画し たり、原料の生産者が抱える 問題の解決に共に取り組む など、サプライチェーンや地 域社会との関わりの中で、さ まざまなコミュニティの活性 化に貢献していきます。 次世代に美しい地球を残 すことはすべての人々の願いです。水や農産物など自然のめぐみを 利用する私たちにとっても、地球環境の持続可能性は事業継続の 前提であり、容器包装や地球温暖化対応などのバリューチェーンで の環境負荷低減は経営基盤の強化にもつながります。キリングルー プは2013年に発表した「長期環境ビジョン」のもと、2050年の資 源循環100%社会の実現をめざす取り組みを、多くのステークホル ダーと協力して進めています。
私たちは、誰よりも情熱をもって真摯にお客様のことを考えなが ら、「健康」「地域社会」「環境」という3つの社会課題に取り組み、 人々が豊かな地域社会のなかで自然のめぐみを享受し健康に過ご せる幸せな未来をめざします。その想いを従業員全員が共有し、 日々の仕事の中で発想の転換や創意工夫をしながらワクワクする 価値をお客様と共に創ることで、キリングループは未来にわたって 成長し続けます。
お客様の幸せな未来をめざして
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●水使用量の削減
(2030年で2015年比30%削減) (医薬・バイオケミカル事業)
●「水源の森活動」ほか 水源地保全継続
水資源
地域社会
グループ経営理念
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、 「食と健康」の新たなよろこびを広げていきます。
価値創造を実現するための技術力 価値創造を実現するための組織能力
●ボトルtoボトルの維持・拡大
●FSC®認証紙使用紙容器(1次/2次容器)の使用維持・拡大
●2030年までに容器材料のリサイクル性を 90%以上に向上(ライオン)
●2030年までに容器包装資材のリサイクル材料比率を 50%以上に向上(ライオン)
社会課題への 取り組みを通じた
価値創造
お客様の 期待に応える
価値創造
●スリランカの農園の持続性向上
●日本の農地における 生物多様性の確保
●SBTによるGHG削減中期目標の達成に向けた 取り組みの実施
●再生可能エネルギー比率の向上 (2017年に定量目標を設定)
2050年到達目標と関連するリスク・機会
上質な水の永続的な確保、水使用コスト増大、 災害による生産への影響
高度な節水技術、流域やバリューチェーンでの リスク把握手法の進展
水資源
生産地に寄り添い、持続可能な 生物資源を利用します
地域と共に、永続的に水源を使用します
生物資源
生物資源 2050年までに、それぞれの地域で享受できる 水源を永続的に確保している
到達目標
到達目標
2050年までに、生物資源を持続可能な形で 使用している
生産者コミュニティー喪失、原材料の安定的確保、 規制リスク、評判リスク
生産者との良好な関係構築、自然に配慮した 良質な原料確保
リスク
機 会 リスク
機 会
地球温暖化
地球温暖化 到達目標
2050年までに、事業のバリューチェーンでの CO2排出量を地球の吸収可能な範囲に抑える
気候変動の事業全般への影響、エネルギー費用増大、 規制リスク
高度の省エネ技術、再生可能エネルギー、コスト削減 つないでくれる人たちと共に、
バリューチェーンのCO2排出量を
地球の吸収可能量に抑えます 容器包装
容器包装 到達目標
2050年までに、容器包装を持続可能な状態で 使用している
資源の枯渇、原料費コスト増大、LCA上のCO2排出量、 規制リスク
高度な容器包装開発技術、原材料使用量削減、 CO2排出量削減、コスト削減
使う人を想い、
持続可能な容器を使用します
2020~2030年の目指す姿
環 境
酒類メーカーの 責任
「環境」を「健康」「地域社会」とともにCSVの重点テーマの1つとして設定
CSV(Creating Shared Value、社会と共有できる価値の創造)を経営の中核に設定 キリングループ
CSVコミットメント
新キリン・グループ・ ビジョン2021 (新KV2021)
2050年
長期環境ビジョン
環境
お客様の幸せな未来に貢献
環境
お客様の幸せな未来に貢献
健康 ▶P.8
▶P.60
▶P.11、61
水資源
生物資源
容器包装
地球温暖化
資源循環100%社会の実現
資源循環100%社会の実現
リスク
機 会
リスク
機 会
水資源
生物資源
地球温暖化
容器包装
製品
長期環境ビジョンとCSVコミットメント
キリングループの長期環境ビジョン
「子どもたちの世代に美しい地球を残したい」。それは多くの人々の想いであるとともに、キリ ンの想いでもあります。なぜなら、キリンの飲みものは農産物と水を使用して容器に詰めてお 客様にお届けしていますが、その過程で発生するCO2による地球温暖化が原料である農産物 と水に影響を与える、まさに自然のめぐみに支えられた事業だからです。そのことを見つめ直 し、キリンが取り組まなければならないと考えて定めた方向性が「キリングループ長期環境ビ ジョン」です。
キリングループは、重要な原材料である「生物資源」「水資源」と「容器包装」を持続可能な形で
利用し、これらに影響を与える「地球温暖化」に対応するという4つの重点テーマを定め、2050 年には私たちの事業に係わる環境負荷を地球が賄うことのできる能力とバランスさせる「資源循 環100%社会の実現」を目指して取り組みを進めています。
さらに、2017年には長期環境ビジョンの到達目標への道筋を明らかにするための中期的な目標 として、2020年から2030年を目標年とする成果指標をCSVコミットメントして定め、取り組み を加速させていくことを宣言しました。グループ一丸でこのコミットメントに取り組むことにより、 お客様の幸せな未来に貢献することを目指します。
豊かな地球のめぐみを将来にわたって享受し引き継ぎたいという想いを、バリューチェーンに係わるすべての人々と共につないでいきます。
■目指すべき方向性:資源循環100%社会の実現
キリングループのバリューチェーンから発生する環境負荷を低減させながら、地球が 賄うことができる能力とのバランスが取れるように資源を循環させていきます。
■取り組みの姿勢
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●水使用量の削減
(2030年で2015年比30%削減) (医薬・バイオケミカル事業)
●「水源の森活動」ほか 水源地保全継続
水資源
地域社会
グループ経営理念
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、 「食と健康」の新たなよろこびを広げていきます。
価値創造を実現するための技術力 価値創造を実現するための組織能力
●ボトルtoボトルの維持・拡大
●FSC®認証紙使用紙容器(1次/2次容器)の使用維持・拡大
●2030年までに容器材料のリサイクル性を 90%以上に向上(ライオン)
●2030年までに容器包装資材のリサイクル材料比率を 50%以上に向上(ライオン)
社会課題への 取り組みを通じた
価値創造
お客様の 期待に応える
価値創造
●スリランカの農園の持続性向上
●日本の農地における 生物多様性の確保
●SBTによるGHG削減中期目標の達成に向けた 取り組みの実施
●再生可能エネルギー比率の向上 (2017年に定量目標を設定)
2050年到達目標と関連するリスク・機会
上質な水の永続的な確保、水使用コスト増大、 災害による生産への影響
高度な節水技術、流域やバリューチェーンでの リスク把握手法の進展
水資源
生産地に寄り添い、持続可能な 生物資源を利用します
地域と共に、永続的に水源を使用します
生物資源
生物資源 2050年までに、それぞれの地域で享受できる 水源を永続的に確保している
到達目標
到達目標
2050年までに、生物資源を持続可能な形で 使用している
生産者コミュニティー喪失、原材料の安定的確保、 規制リスク、評判リスク
生産者との良好な関係構築、自然に配慮した 良質な原料確保
リスク
機 会 リスク
機 会
地球温暖化
地球温暖化 到達目標
2050年までに、事業のバリューチェーンでの CO2排出量を地球の吸収可能な範囲に抑える
気候変動の事業全般への影響、エネルギー費用増大、 規制リスク
高度の省エネ技術、再生可能エネルギー、コスト削減 つないでくれる人たちと共に、
バリューチェーンのCO2排出量を
地球の吸収可能量に抑えます 容器包装
容器包装 到達目標
2050年までに、容器包装を持続可能な状態で 使用している
資源の枯渇、原料費コスト増大、LCA上のCO2排出量、 規制リスク
高度な容器包装開発技術、原材料使用量削減、 CO2排出量削減、コスト削減
使う人を想い、
持続可能な容器を使用します
2020~2030年の目指す姿
環 境
酒類メーカーの 責任
「環境」を「健康」「地域社会」とともにCSVの重点テーマの1つとして設定
CSV(Creating Shared Value、社会と共有できる価値の創造)を経営の中核に設定 キリングループ
CSVコミットメント
新キリン・グループ・ ビジョン2021 (新KV2021)
2050年
長期環境ビジョン
環境
お客様の幸せな未来に貢献
環境
お客様の幸せな未来に貢献
健康 ▶P.8
▶P.60
▶P.11、61
水資源
生物資源
容器包装
地球温暖化
資源循環100%社会の実現
資源循環100%社会の実現
リスク
機 会
リスク
機 会
水資源
生物資源
地球温暖化
容器包装
製品
●中期GHG削減目標が SBTから承認
●紙容器すべてにFSC認証紙 採用目標を宣言
●国内最軽量ビール中びん開発 ●国内最軽量2Lペットボトル開発 ●グローバル拠点・バリューチェーン 水リスク把握
●スリランカ紅茶農園への レインフォレスト・アライアンス 認証取得支援開始
●長期環境ビジョン発表 ●ボトルtoボトル開始 ●Scope3算出、
長期CO2排出量削減目標設定 ●北海道で共同配送開始 ●国内最軽量ペコロジーボトル導入 ●コーナーカットカートン導入 ●バイオガス・コージェネレーション 設備導入開始
●横浜工場で水源の森活動開始 ●神戸工場ビオトープ整備 ●ビール工場4工場で再資源化100% ●軽量リターナブル大びん試験導入 2017年
2014年
2013年
2012年 2009年
2008年 2005年 2004年 2002年
1999年 1997年 1994年 1993年
10
環
境
戦
略
活
動
内
容
環
境
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
資
料
・
デ
ー
タ
編
2013年に、キリングループは環境面において目指すべきありたい姿と長期的な目標である「キリン グループ長期環境ビジョン」を発表しました。長期環境ビジョンとその重点領域の決定においては、 外部有識者やNGOなどを含めたキリングループの様々なステークホルダーとの多様な対話、および キリングループの事業会社や経営層との議論のうえで事業と社会に対するリスクと機会を抽出・検 討しました。その結果、持続可能な社会と事業のために最も重要な環境課題として「生物資源」「水 資源」「容器包装」「地球温暖化」を特定し、2050年のありたい姿を定めました。
キリングループが、これからも新たな価値を創造し、持続的な成長を実現していくためには、価値 創造基盤の活用と強化につながるグループ経営の根幹となる戦略の枠組みが必要です。それが社 会課題への取り組みを通じた価値創造を新たな成長機会と位置付けるCSV(Creating Shared Value、社会と共有できる価値の創造)です。2012年にCSVのコンセプトを日本企業としていち早 く導入して以来、各事業において個別に成功例を積み重ねてきましたが、2016~2017年には、そ れを一歩進めるため、キリングループとして進むべき方向性を明確にするための議論が行われまし た。その中で、長期経営構想「新KV2021」策定時に「キリングループが社会とともに将来にわたり サステナブルに存続・発展するための重点テーマ」として抽出・整理されて選定された11のテーマ の中から、自社視点およびステークホルダー視点での評価を実施した上で、グループCSV委員会に
マテリアリティ(重要課題)の特定
重要課題の決定プロセス
キリングループを取り巻く状況を検討し、国際的な基準や国内外の 議論の動向を参考に、関連課題を抽出。
外部有識者やNGOなど、様々なステークホルダーとの
多様な対話を行っており、その意見をキリン内部での議論に反映。
経営層による議論を行い、事業と社会に対するリスクと機会を決定し、 指標を含む取組計画を策定。
絶えず変化する社会環境課題の状況や、キリングループの状況を反映し、 重要課題の見直しの必要性を継続的に検討。
おいて、改めて「環境」が「健康」「地域社会」とともに「お客様の幸せな未来」に貢献するための CSVの重点テーマとして位置付けられました。さらに、「持続可能な開発目標」(SDGs)等を参照 しながら、グループ各事業が目指す姿を明らかにする「CSVコミットメント」を策定しました。「環 境」では、長期ビジョンの到達目標への道筋を明らかにするための中期的な目標として長期環境ビ ジョンの4つの重点テーマそれぞれで「CSVコミットメント」を定め、2020年から2030年を目標年 とする成果指標を設定しました。
2050年 長期環境ビジョン
資源循環100%社会の実現
STEP 4
環境活動への反映と継続的見直し 環境とCSVのマテリアリティ特定の経緯
2010年8月 2011年 2012年
2012年 2016年2月 2017年2月
2013年6月
STEP 1 STEP 2
関連課題の抽出 妥当性の確認 STEP 3マテリアリティの特定
STEP 4
環境活動への反映と継続的見直し
STEP 1 STEP 2
関連課題の抽出 妥当性の確認 STEP 3マテリアリティの特定
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グループの事業へのインパクト
医薬品 メーカー としての 責任
持続可能 な調達 人権
人材・ 組織風土
コーポ レート ガバナンス
新たな価値 の創造 環境 地域社会への貢献 健康 酒類
メーカー としての 責任
安全・安心の 確保 環境
STEP 1 関連課題の抽出
STEP 2 妥当性の確認
STEP 3 マテリアリティの特定
環
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料
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編
環 境 戦 略
キリンに係わる重要な環境問題
自然のめぐみ (自然資本) 喪失の危機
キリンの 事業リスク 2050年の
世界的課題
(2012→2050)
長期環境ビジョン重点テーマ
生産地に寄り添い、
持続可能な生物資源を利用します
到達目標:2050年までに、生物資源を 持続可能な形で使用している。
地域と共に、永続的に水源を使用します
到達目標:2050年までに、それぞれの地域で 享受できる水源を永続的に確保している。
使う人を想い、
持続可能な容器を使用します
到達目標:2050年までに、容器包装を 持続可能な状態で使用している
つないでくれる人たちと共に、 バリューチェーンのCO2排出量を 地球の吸収可能量に抑えます
到達目標:2050年までに、事業のバリューチェーン でのCO2排出量を地球の吸収可能な範囲に抑える
範囲
CSV「サプライチェーン」のコミットメント
CSV「環境」のコミットメント(2017年2月13日発表)
サプライヤー、 グループ内
地域、 グループ内
お客様、 サプライヤー、 グループ内
サプライヤー、 グループ内
日本産ホップの品質向上と安定調達 に取り組み、日本産ホップならでは の特徴あるビールづくりを行うとと もに、生産地域の活性化に寄与しま す。(キリンビール)
原料生産地と事業地域における 自然環境を守り、生態系を保全 します。
●スリランカの農園の持続性向上
●日本の農地における生物多様性の確保
生産活動における水使用量を削 減するとともに、水源地の保全 活動を継続的に行います。
容器包装の軽量化を継続すると ともに、材料の非再生資源依存 を低減し、持続性を高めます。
再生可能エネルギーの導入をは じめとした更なる温室効果ガス (GHG)排出量削減の取り組み を進めます。
●日本産ホップの収穫数量減少の歯止め。 ●日本産ホップを使った個性的な商品の開発。
●日本産ホップが評価され、キリングループに限らず世界で日本産ホップが 使用される。
●その他、地域とキリンとの協働について、取り組み実績を併せて開示。 ●レインフォレスト・アライアンス認証取得支援農園数の拡大。 ●レインフォレスト・アライアンス認証茶葉の使用拡大。
●「シャトー・メルシャン」の評価向上・販売数量の拡大。 ●日本ワイン用ブドウ畑の耕作面積の拡大。
●契約栽培地域での取り組みについて、実績を併せて開示。
●オーストラリア全土の契約酪農家との長期パートナーシップ。 ●契約酪農家との確固たるエンゲージメントの維持・構築。
●全契約酪農家を対象とした支援プログラム(Lion Dairy Pride Program) の展開と、オンライン自己評価ツールの実施完了。
(2017年3月24日:「キリングループの温室効果ガス(GHG)中期削減目標が日 本の食品会社で初めて「Science Based Targets(SBT) イニシアチブ」の承認 を取得~2030年までに2015年比で30%削減をコミット~」リリース発表) (2017年2月27日:「キリングループ日本綜合飲料各社で使用するすべての
紙製の容器包装で2020年末までにFSC®認証紙への切り替えを目指す」リ リース発表)
(2017年3月28日:「“食品・飲料業界初”キリングループ2工場でCO2を排出 しない水力発電による電力を採用~さらに、「グリーン熱証書」および「グ リーン電力証書」の活用を推進~」リリース発表)
レインフォレスト・アライアンス認証 の取得支援をはじめ、スリランカの 紅茶農園を長期的に支援し、認証茶 葉の使用を拡大していきます。(キリ ンビバレッジ)
世界に認められる日本ワインの発展 をけん引し、ワインづくり、ブドウづ くりを支える産地・地域の活性化に 貢献します。(メルシャン) 酪農家との持続可能なパートナー シップを発展させることで、酪農家 とメーカー双方の持続的な収益と、 サプライチェーンを通じた価値創造 を実現します。(ライオン)
SDGs コミットメント 成果指標
SDGs コミットメント 成果指標
※「サプライチェーン」のCSVコミットメントとも関連します。
森林面積
13.4
%減3倍
以上40
%以上50
%増 資源採取量水不足人口
CO2排出量 ●SBTによるGHG削減中期目標の達成に向けた取り組みの実施
●再生可能エネルギー比率の向上(2017年に定量目標を設定)
●ボトルtoボトルの維持・拡大
●植物性樹脂の使用検討・推進
●FSC認証紙使用紙容器(1次/2次容器)の使用維持・拡大
●2030年までに容器材料のリサイクル性を90%以上に向上(ライオン)
●2030年までに容器包装資材のリサイクル材料比率を 50%以上に向上(ライオン)
●水使用量の削減(2030年で2015年比30%削減) (医薬・バイオケミカル事業)
●「水源の森活動」ほか水源地保全継続
※1 OECD(2012)Environmental Outlook to 2050
※2 UNEP(2011)Decoupling natural resource use and environmental impacts from economic growth ※1
※1
※1 ※2
重要な環境トピックとその範囲、CSVコミットメントとの関係性
「環境」については、長期環境ビジョンの決定において、私たちの事業にとって大切な原料である 「生物資源」と「水資源」、品質を保持してお客様に製品をお届けするために必要な「容器包装」 の持続可能な使用と、これらに影響を与える「地球温暖化」への対応という4つの重点テーマを定め ています。CSVコミットメントにおいては、これらの4つの重点テーマそれぞれに対応する4つのコ ミットメントを掲げ、その成果指標は長期環境ビジョンの到達目標への道筋となる中期的な目標と しています。
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タ
編
キリンが目指す容器包装材料の持続可能性向上
商品を選ぶ
「選択基準」として期待
第三者意見2020年までに紙容器すべてを
FSC
®
認証紙
へ
キリングループは、2017年2月13日に、社会と共有できる価値の創造を推進す るために、中長期的に目指す姿をCSVコミットメントとして発表し、その中で容 器包装材料の持続性を高めることを宣言しました。続く2月27日には、その具体 的な行動計画として、「持続可能な生物資源利用行動計画」の改訂版を発表し、 その中で「2020年までに紙容器を全てFSC認証紙に切り替えていくことを目指 す」ことを対外発表しました。FSC認証は、森林の環境保全に配慮し、森林のあ る地域社会の利益にもかない、経済的にも持続可能な形で生産された木材や紙 に与えられるものです。
キリングループでは、従来からもお客様の使いやすさに十分配慮する形で、高 いレベルの3Rの取り組みを進めてきました。例えば、リデュースでは、2015年 から「キリン アルカリイオンの水」に国内最軽量である28.9gのペットボトルを 採用。リユースでは、ビール中びん(リターナブル)に、従来比19%軽量化した 380gのびんを開発し、2016年から本格導入して10年で全量を切り替える予 定です。さらにリサイクルでは2014年に「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」 500mlのパッケージに、再生ペット素材を100%使用した環境配慮型リサイクル ペットボトルを導入しました。
今回の紙容器でFSC認証紙使用100%を目指す取り組みは、容器包装の材料自 体の持続可能性を高める取り組みの第2ステップといえます。
キリングループではすでに、2016年5月から「トロピカーナ100%」
FSCマークをつけるには、厳格 な審査を通らなければなりま せん。
森が森として保たれ、継続的に 木材を利用できること、野生 生物やその生息地などの環境 が守られること、地域社会に 貢献していること、などを満た すことが求められます。 破壊 的な森林伐 採を食い止 め、森林を大切に使い続けるこ とが重要です。
このマークがもっと身近なも のとなり、商品選びの「選択基 準」として当たり前になること を期待してやみません。 FSCジャパン
事務局長 前澤 英士 氏
FSC認証紙使用紙容器の使用維持・拡大 CSVコミットメント
シリーズ250mlにFSC認証紙の紙パックを採用し、商品側面に認証マークを掲 載してきました。これに加えて2017年3月21日には、「トロピカーナ100%まるご と果実感」シリーズ900mlキャップ付き紙パックに、キリングループの大型容器 としては初めてFSC認証紙を採用し、さらに5月9日からは、「キリン 午後の紅茶 サマーシトラスティー」紙パックにもFSC認証紙の使用を開始しています。 さらに今後は、その他のキリングループ各社の紙容器にもFSC認証紙の採用を 目指していきます。具体的には、6缶パックでは、4月製造分から一部でFSC認証 紙の使用を開始し、2017年中には全て切り替え予定です。飲料の紙パックやギ フト箱、段ボール箱などについても、2017年末から一部を切り替え、2020年末 までには全てFSC認証紙とすることを目指します。
国内最軽量※28.9gの
「キリン アルカリイオンの水」2Lボトル(左)
※2015年2月現在、キリン調べ
国内最軽量※380gの
ビール中びん(リターナブル)(中央)
※2014年11月12日現在、キリン調べ
「ボトルtoボトル」のリサイクルを達成した 「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」
500mlボトル(右) 「トロピカーナ 100%」シリーズ250ml紙容器 FSC N002499FSC認証マーク 「トロピカーナ 100% まるごと果実感」シリーズ900mlキャップ付き紙容器
キリングループ持続可能な生物資源利用行動計画 紙・印刷物※
※紙容器部分だけを抜粋して編集。尚、いずれも限定商品、少量品種、特殊な形状、輸入品等を除きます。 キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社、メルシャン株式会社、 キリン・トロピカーナ株式会社にて、
2017年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 ❹製品用段ボール箱
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SBTによるGHG削減中期目標の達成に向けた取り組み CSVコミットメント
一見すると地球温暖化はキリングループには遠い課題のように見えるかも知れま せん。しかし、既に気候変動は事業に大きな影響を与えています。「キリン 午後の 紅茶」の原料である紅茶葉の主要な生産地スリランカでは、2015年に集中豪雨 による地滑りで紅茶農園とそこで働く人々に多くの被害が発生し、昨年末には今 度は大規模な干ばつに見舞われています。主要な製造拠点であるオーストラリア でも、干ばつの影響で過去には操業に大きな支障をきたしたことがあります。 こうした背景もあり、キリングループでは長期環境ビジョンの重要テーマの1つに 「地球温暖化」を掲げ、2050年までに事業のバリューチェーン全体のCO2排出 量を1990年比で半減する目標を設定して取り組みを進めてきました。
この取り組みをさらに加速させるために、2017年2月に発表したCSVコミットメ ントの中で、再生可能エネルギーの導入を始めとしたさらなる温室効果ガス削減 を進めることを宣言。その具体的な行動計画として、続く3月24日に、2030年ま でにScope1とScope2の合計、およびScope3で2015年比30%削減する中期 削減目標を設定し、対外発表しました。この目標は、国際的イニシアチブである 「Science Based Targets(SBT)」から、産業革命前からの気温上昇を2℃未満 に抑えるための科学的根拠に基づいたGHG削減目標として、日本の食品業界で 初めて承認されています。
中期目標の達成に向けては、日本ではより一層の省エネルギーの取り組みを推 進するとともに、再生可能エネルギーの導入を拡大することとし、続く3月28日 に対外発表しています。具体的には、キリンビール取手工場の購入電力の約70% とキリンビバレッジ湘南工場の購入電力の約50%に、水力発電由来のCO2フ リー電源を使っていきます。これは、東京 電力エナジーパートナーが4月から開始す
る、水力発電の電力だけを供給する国内初の電力メニューを利用するもので、 発電時にCO2を排出しない水力発電の利用で地球温暖化対策に貢献していくも のです。さらに、キリンビール神戸工場の化
石燃料由来の熱消費量に相当する「グリー ン熱証書」、およびシャトー・メルシャンの 全電力使用量に相当する「グリーン電力証 書」の利用も推進し、社会全体の再生可能 エネルギーの拡大にも貢献していきます。
2030年までに2015年度比で30%削減をコミット
さらなる温室効果ガス
排出削減
へ
パリ協定を機に、『脱炭素』に 向けた世界の産業界の温暖化 対策が加速している。「中長 期」、「バリューチェーン」、「再 生可能エネルギー」が重要な キーワードである。早い時期 から、長期的な視点の下でバ リューチェーン全体を見据えた 取り組みを進めてきたキリン が、新たに「2℃未満」と整合し た目標を設定し、SBTから承認 を得たことは意義が高い。今 後は、再エネ目標を設定すると ともに、エネルギー供給事業 者に対しても積極的に働きか けを行なっていくことが期待さ れる。
グリーン電力(自然エネル ギー)およびグリーン熱の 利用を証するマークです。
※SBTイニシアチブ…SBTイニシアチブ は、産業革命前からの気温上昇を2℃未 満に抑えるための科学的根拠に基づいた 温室効果ガスの排出削減目標の達成を推 進するために、CDP、国連グローバル・コ ンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF (世界自然保護基金)の4団体が2015年
に共同で設立した組織。 紅茶農園は、持続可能な農園認証制度レインフォレスト・
アライアンス認証を取得することで、効率的な水利用、集 中豪雨に伴う土壌流出防止などの気候変動への適応力 が向上する。既にキリンの支援で40を超えるスリランカ の紅茶農園が認証を取得済み
2015
目標 ー
30
%2030 (年) Scope1とScope2
合計排出量の目標 バリューチェーン全体でのGHG排出量と削減目標
1990
目標 ー
50
% 目標ー
30
%2015 2030 2050 (年)
キリンビール取手工場 キリンビバレッジ湘南工場
※2015年比 ※2015年比
電力による CO2削減
約50%
電力による CO2削減
約70%
脱炭素社会に向けた
キリンの挑戦
第三者意見WWFジャパン 気候変動・ エネルギーグループ プロジェクトリーダー
池原 庸介 氏
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ステークホルダー・エンゲージメント
目標を共有して
スリランカ紅茶農園
企業コンソーシアムやサプライヤー、NGOとともに環境課題を解決するための 高い目標を共有して、持続可能な社会構築に貢献しています。
「キリン 午後の紅 茶」の主要な茶葉生 産地スリランカの
紅茶農園で、持続性を高める目的でレインフォレ スト・アライアンス認証の取得支援を行っていま す。4年間で累計90農園以上がトレーニングを行 い、40農園以上が認証を取得しました。
1963年から50年 以 上にわたりビー ル の 原 料 と な る
ホップの契約栽培が行われている遠野市で、 2014年からホップ畑の生きもの調査を行い、豊 かな里山の生態系を守る役割を明らかにする取 り組みを行っています。
かつて大半が遊休 農地であったとこ ろを元の地形や景
観に配慮しながらブドウ畑として造成した長野県 上田市陣場台地にあるメルシャンの自社管理畑 椀子(マリコ)ヴィンヤードです。2014年から生 態系調査を行っています。
ライオンは、Landcare と組んで基金を作り、 牛乳の調達先である
酪農家が持続可能な酪農を行う支援を 行っています。
WE MEAN BUSINESS
CDPやWBCSD等が主体となって創設した企業と投資家のコンソーシアム がWE MEAN BUSINESSです。キリングループは、「SBTによる削減目標の 設定」「CDSBによるメインストリームレポートでの気候変動対応の報告」「水 リスクの改善」にコミットメントしています。
岩手県遠野市
ホップ畑 長野県上田市ブドウ畑 オーストラリア酪農家
Science Based Targets(SBT)
再生ペット素材の容器 FSC®認証紙の容器 認証茶葉の飲みもの オーガニック麦芽のビール
産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるための科学的根拠に基づい た温室効果ガス排出削減目標の達成を推進する組織がSBTです。キリング ループの2030年排出量削減目標は、日本の食品・飲料業界で初めて承認 されています。
持続可能な紙利用のためのコンソーシアム(CSPU) 紙の利用について先進的な取り組みを行う企業5社(現在9社)とWWF ジャパンが設立したコンソーシアムがCSPUです。キリングループは、設立メ ンバーとして参画し、持続可能な紙利用のための取り組みを進めています。
エコ・ファースト
企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策など、自らの環境保全に関する取 り組みを約束する制度がエコ・ファーストです。キリンは製造業第1号として 認定され、認定企業で組織する「エコ・ファースト推進協議会」副議長会社 でもあります。
WWFジャパン
人類が自然と調和して生きられる未来を目指し、約100カ国で活動している 環境保全団体がWWFです。WWFジャパンには、生物資源のガイドライン や行動計画の策定で協力をいただいています。
レインフォレスト・アライアンス
熱帯雨林を維持することを目的に設立された国際的な非営利団体がレイン フォレスト・アライアンスです。共同でスリランカの紅茶農園に対するレイン フォレスト・アライアンス認証取得支援プロジェクトを推進しています。
FSC®
木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材や紙の流通や 加工のプロセスを認証する国際機関がFSCです。キリンは、日本綜合飲料事 業で2020年末までに紙製容器すべてのFSC認証紙採用をめざします。
サプライヤー サプライヤーCSRガイドラインに沿って、サプライチェーンでの環境負荷低 減についての取り組みを依頼しています。
日本TCGF 消費財流通業界の企業が主体となり、日本国内での非競争分野における共 通課題の解決に向けて活動しています。
生産地とともに
持続可能な農業をめざして、キリンは生産地の方々や専門家、NGOとともに、重要な農産物の生産地で取り組みを進めています。商品を通じて
お客様に楽しんでいただく飲みものを通じて、環境課題の解決に参加いただける商品をお届けできるように取り組んでいます。キリン・スクール・チャレンジ 「豊かな地球のめぐみを将来につないでい
く」ために、どうすれば良いかを、若者た ちと意見をたたかわせ、ともに議論して作 り上げ、さらに中高生が同世代に伝えてい くワークショップがキリン・スクール・チャ レンジです。年に8~10回開催し、毎回25 名前後に参加いただいています。
全国ユース環境ネットワーク 日頃から環境活動に取り組むユースの活 動事例を全国から募り、全国大会を開催 する、環境省と独立行政法人環境再生保 全機構が主催する取り組みが全国ユース 環境ネットワークです。キリンは全国大会 に協賛するとともに、毎年高校生の会社 訪問を受け入れています。
未来を担う若者とともに
豊かな地球のめぐみを将来にわたって引き継ぐために、飲みものを通じて、私たちの生活が世界とつながっていることを理解していただく機会を設けています。 キリングループは、バリューチェーンに係わるすべての人々とともに、